国土交通省がリースバックのルール整備へ。相談件数増加の背景と、本当に知っておくべきポイントとは?

はじめに

2026年に入り、リースバックに関する報道が増えています。

その中でも大きな話題となったのが、国土交通省がリースバック契約に関するガイドライン整備を進めるというニュースです。

報道によると

・売却後の家賃の説明不足
・定期借家契約の説明不足
・退去条件の説明不足
・修繕負担の説明不足

などを防ぐため、利用者への説明義務を強化する方向で検討が進められています。

このニュースを見て

「リースバックって危険なの?」

「利用しない方がいいのでは?」

と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし私たちリースバック安心館(ヤマトハウステック)は、このニュースをネガティブなものではなく、むしろ業界全体が健全化するための良い動きだと考えています。

今回は、実際に多くの相談を受けている現場の立場から、このニュースについて解説します。

なぜリースバックの相談が増えているのか

まず理解していただきたいのは、リースバックそのものが悪い仕組みではないということです。

むしろ近年は利用者が急増しています。

背景には社会環境の変化があります。

以前のリースバック利用者は高齢者が中心でした。

老後資金を確保したい。

相続の前に不動産を整理したい。

老人ホームへの入居資金を作りたい。

こうした目的が主流でした。

しかし現在は状況が変わっています。

私たちが日々受ける相談では

・住宅ローン返済の負担増加
・事業資金の確保
・教育費の捻出
・離婚による財産整理
・相続問題の解決
・借入金の返済

など、30代〜50代の相談者も非常に増えています。

つまりリースバックは高齢者向け商品ではなく

「住みながら資産を現金化する手段」

として広く利用されるようになったのです。

利用者が増えれば当然トラブル相談も増えます。

そのため今回のガイドライン整備は市場拡大に伴う自然な流れともいえます。

リースバックは本来どのような仕組みなのか

リースバックは

自宅を売却する

売却代金を受け取る

買主と賃貸契約を結ぶ

そのまま住み続ける

という仕組みです。

ここで重要なのは

売買契約と賃貸借契約

がセットになっていることです。

ところが利用者の中には、売却のことばかりに意識が向き

賃貸借契約の内容を十分理解していないケースがあります。

実際には、

・家賃はいくらなのか
・何年間住めるのか
・更新できるのか
・修繕費は誰が負担するのか
・買戻しは可能なのか

といった部分が非常に重要になります。

私たちが相談を受ける際も、まず賃貸借契約の説明から行うことが少なくありません。

「定期借家だから危険」は本当か

報道で特に強調されているのが定期借家契約です。

確かに定期借家契約では期間満了時に契約が終了します。

更新が保証されているわけではありません。

しかし

定期借家=悪

というわけではありません。

例えば

・高額査定を実現するため
・将来の買戻しを前提とするため
・事業として成立させるため

などの理由で定期借家を採用するケースもあります。

問題なのは「定期借家であることを説明しないこと」です。

定期借家であることを理解したうえで契約するのであれば、それは利用者自身の選択です。

私たちも定期借家契約を提案する場合がありますが、

・契約期間
・更新の有無
・退去条件
・買戻し条件

などを必ず事前に説明しています。

契約形態そのものではなく、説明不足が問題なのです。

買取価格が相場の6〜7割になる理由

報道では

「買取価格は市場価格の6〜7割程度」

という調査結果も紹介されています。

これを見て

「安く買い叩かれている」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし不動産会社側から見ると理由があります。

リースバックでは、購入後すぐに自由に売却できません。

利用者が住み続けるためです。

また

・家賃滞納リスク
・修繕リスク
・空室リスク
・不動産価格下落リスク

なども負担します。

さらに買戻し特約が付いているケースもあります。

一般的な不動産買取よりもリスクが高いため、価格差が生じるのです。

これはリースバックの構造上避けられません。

大切なのは、なぜその価格になるのか

を利用者が理解できるよう説明することです。

家賃が高いと言われる理由

リースバックで最も多い誤解が家賃です。

「家賃が高い」

という声を耳にすることがあります。

しかし家賃は近隣相場だけで決まるわけではありません。

例えば

・固定資産税負担
・火災保険負担
・維持管理費
・退去リスク
・将来の価格変動リスク

これらを考慮して設定されます。

つまり

普通の賃貸住宅と

リースバック住宅

は全く同じ商品ではありません。

そのため近隣家賃だけで比較するのは正確ではありません。

ただし

利用者が将来支払える家賃なのか、という視点は非常に重要です。

無理な家賃設定は結果的に利用者を苦しめます。

私たちも査定時には必ず収支バランスを確認しています。

修繕費負担はなぜ問題になるのか

今回の報道では修繕費負担についても触れられています。

一般的な賃貸住宅では貸主負担となる修繕もあります。

一方でリースバックは特殊です。

売主自身が長年住んできた家であり、設備の状態も把握しています。

そのため

・給湯器
・エアコン
・照明
・水回り設備

などを借主負担とする契約も存在します。

実際に国交省調査では約4割の事業者が借主負担としているようです。

重要なのは

契約前に明確に説明されているかどうかです。

説明を受けて納得して契約するのであれば問題ありません。

私たちが考える理想的なリースバック

私たちはリースバックを

「売るための商品」

ではなく

「住み続けるための商品」

だと考えています。

そのため

査定額だけで比較するのではなく

・何年住めるのか
・家賃は無理がないか
・買戻しできるのか
・契約更新できるのか
・将来トラブルにならないか

を重視しています。

実際に高額査定を提示しても

家賃が高くなりすぎる場合はおすすめしないこともあります。

短期的な満足ではなく

長期的な安心が重要だからです。

国のルール整備は業界にとってプラス

私たちは今回の国土交通省の動きを歓迎しています。

なぜなら

真面目に説明している事業者と、説明不足の事業者

の差が明確になるからです。

利用者が安心して比較検討できる環境が整えば

結果的に業界全体の信頼向上につながります。

リースバックは本来

高齢者だけでなく

・住宅ローン返済中の方
・離婚協議中の方
・事業資金が必要な方
・相続対策を考える方

など、多くの方を助けられる仕組みです。

だからこそ透明性が重要です。

まとめ|契約前に必ず複数社を比較してください

今回のニュースを見て不安になった方もいるかもしれません。

しかし本当に重要なのは

リースバックが危険かどうかではなく

契約内容を理解しているかどうかです。

査定額だけを見るのではなく、

・家賃
・契約期間
・更新条件
・修繕負担
・買戻し条件
・違約金

までしっかり確認してください。

そして必ず複数社へ相談してください。

同じ物件でも査定額や家賃、契約条件は大きく異なります。

リースバック安心館(ヤマトハウステック)では、査定額だけでなく契約内容まで丁寧にご説明し、お客様が納得したうえで判断できるようサポートしています。

住み続けることを前提としたリースバックだからこそ、契約書に署名する前に十分な比較と確認を行うことをおすすめします。

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