はじめに
マンションのユニットバス交換は、大きな費用が必要となる大規模なリフォームの一つです。しかし、新しいユニットバスに交換することで、快適な入浴空間を手に入れることができます。本記事では、マンションのユニットバス交換における費用の相場や内訳、費用に影響する要因などについて詳しく解説します。
ユニットバス交換の費用相場
マンションのユニットバス交換費用は、一般的に60万円から150万円程度が相場となっています。しかし、ユニットバスのグレード、サイズ、オプションの有無などによって大きく変動するため、正確な費用を把握するには事前に専門家に相談することが重要です。
グレードによる費用の違い
ユニットバスには、ローグレード、ミドルグレード、ハイグレードなど、様々なグレードがあります。グレードが上がるほど、機能性やデザイン性が高くなる一方で、価格も高くなる傾向にあります。
ローグレードのユニットバスは機能が最小限のシンプルなものが多く、価格は56万円から76万円程度です。ミドルグレードは65万円から87万円、ハイグレードは89万円から112万円と、グレードが上がるごとに価格が高くなります。最高級のユニットバスでは160万円を超えるケースもあります。
サイズによる費用の違い
ユニットバスのサイズも費用に影響を与えます。一般的なサイズは「1216」「1418」などの規格サイズがありますが、マンションの既存の浴室に合わせて選ぶ必要があります。サイズが大きくなれば、価格も高くなる傾向にあります。
サイズ別の費用を例示すると、1116サイズで約88万円、1216サイズで約96万円、1218サイズで約100万円、1318サイズで約106万円となっています。
オプション追加による費用の変動
ユニットバスには様々なオプションを追加することができます。浴室換気暖房乾燥機、追いだき機能、ジェットバス、手すりなどのオプションを付けると、さらに費用がかさむことになります。
例えば、浴室換気暖房乾燥機の追加で8万円から15万円、追いだき機能の追加加工工事で3万円から5万円程度の費用がかかります。オプションの有無によって、数十万円の費用差が生じることもあるのです。
費用を抑える方法
マンションのユニットバス交換には、相応の費用がかかります。しかし、いくつかの方法を活用することで、費用を抑えることができます。
自治体の補助金制度を活用する
多くの自治体では、リフォーム工事に対する補助金制度を設けています。この補助金を活用すれば、リフォーム費用の一部を負担してもらえるため、個人負担を軽減することができます。
補助金の金額は自治体によって異なりますが、最大で20万円程度の補助を受けられるケースもあります。ただし、補助金の申請には条件があるため、事前に制度内容を確認する必要があります。
複数の業者から見積もりを取る
ユニットバス交換の費用は業者によって大きく変動するため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。本体価格が安い業者を選ぶことで、数十万円単位で費用を抑えられる可能性があります。
業者選びでは、実績や評判、アフターフォローの体制なども確認しましょう。安価だけを追求するのではなく、総合的に判断することが大切です。
部分的な交換で費用を抑える
ユニットバス全体を交換するのではなく、一部を交換するだけでも、費用を抑えることができます。例えば、浴室ドアの交換なら5万円から8万円、換気扇の交換なら3万円程度で済みます。
ただし、ユニットバスが10年以上経過している場合は、全体交換を検討する必要があります。部分交換では根本的な解決にならない可能性があるためです。
工事内容と費用の内訳
ユニットバス交換の費用には、ユニットバス本体の価格と工事費用が含まれています。工事内容によっても費用は変わってきます。
工事費用
ユニットバス交換の工事費用は、35万円から48万円程度が一般的です。ただし、工事内容によっても変動します。
主な工事内容としては、既存ユニットバスの解体、浴室と洗面所の間仕切り壁の作り直し、配管工事、給湯器の交換(別途費用)などがあります。工期は3日から5日が一般的ですが、2日で完了するケースもあれば、5日以上かかるケースもあります。
付随費用
ユニットバス交換には、本体価格と工事費用以外にも、様々な付随費用がかかります。例えば、マンション管理組合への申請費用、近隣住民へのあいさつ代、搬入経路の確保や養生費用などです。
また、浴室の拡張や間取り変更を行う場合は、別途建築確認申請などの手続き費用がかかる可能性があります。予算立ての際は、こうした付随費用も考慮する必要があります。
ユニットバス交換のメリット
ユニットバス交換には、多額の費用がかかりますが、その一方で様々なメリットもあります。
快適性の向上
新しいユニットバスに交換することで、入浴時の快適性が格段に向上します。浴室が明るくなったり、おふろの保温性が上がったりと、使い心地が大きく変わります。
また、浴室乾燥暖房機やジェットバスなどのオプション機能を付けることで、さらに高級感と快適性を手に入れることができます。
光熱費の節約
リフォームを機に、高断熱性能のユニットバスに交換すれば、光熱費の節約にもつながります。保温性が高いため、追いだき回数が減り、ガス代やエネルギー消費量を抑えられるのです。
一度の初期投資は高くつきますが、そのコストは数年で回収できる可能性があります。
バリアフリー化への対応
ユニットバス交換を機に、浴室の間取りを変更し、バリアフリー化を図ることも可能です。将来的な介護を見据えて、手すりの設置や滑りにくい床材の採用、段差の解消といった工夫をするのです。
高齢化が進む中で、将来のリフォームコストを抑えられるメリットがあります。
まとめ
マンションのユニットバス交換は、60万円から150万円前後が一般的な費用相場となっています。ユニットバスのグレード、サイズ、オプション機能の有無によって、費用は大きく変動します。
ユニットバス交換には多額の費用がかかりますが、補助金の活用や業者選定、部分的な交換を検討することで、費用を抑えられる可能性があります。一方で、光熱費の節約や入浴時の快適性向上、バリアフリー化への対応といったメリットもあります。
費用と長期的なメリットを天秤にかけて、自身のライフスタイルに合ったユニットバスを選ぶことが重要です。リフォームを検討する際は、是非ヤマトハウステックにお声がけください!