クロスの傷や破れ、浮きは自分で簡単に直せます。プロ直々の部分補修DIY術を紹介。道具と手順を細かく解説しているので、誰でもカンタンにキレイな仕上がりが可能です。費用を抑えてお部屋を修繕しましょう。
はじめに
賃貸住宅に住んでいると、壁紙(クロス)の傷や破れは避けられません。しかし、業者に依頼すると高額な修理費用がかかってしまいます。そこで自分でクロスの部分補修DIYに挑戦してみましょう。適切な方法で補修すれば、目立たずに綺麗に直すことができます。この記事では、クロスの部分補修DIYの手順や必要な道具、注意点などを詳しく解説します。費用を抑えながら、気軽に補修ができるようになりますよ。
クロスの部分補修に必要な道具と材料
まずは、クロスの部分補修DIYに必要な道具と材料を確認しましょう。適切な道具と材料を揃えることが、綺麗な仕上がりへの第一歩となります。
基本的な道具
クロスの部分補修DIYでは、以下の基本的な道具が必要になります。
- カッターナイフ
- マスキングテープ
- へら
- はさみ
- ローラー
カッターナイフは、古いクロスを切り取る際に使用します。マスキングテープは、周りのクロスを保護するために使います。へらは補修用のクロスを貼る際に役立ち、はさみはクロスをカットする時に使います。ローラーは、貼り付けたクロスを十分に押し付けるために使用します。
補修用のクロス
クロスの部分補修には、同じ種類の補修用クロスが必要不可欠です。以下の方法で補修用クロスを用意しましょう。
- インターネットで同じメーカーの補修用クロスを購入する
- クロスが余っている場合は、その一部を使う
- 家具の裏側などの目立たない場所からクロスを切り取る
できるだけ同じ柄や色のクロスを使うことが、自然な仕上がりへの近道です。インターネットでは、壁紙屋さんから補修用のクロスを購入できます。また、引っ越しの際に余ったクロスを活用するのも良い手段です。
のりや塗料
他にも、以下の材料が必要になる場合があります。
- クロス用のり
- 補修用の塗料
- 穴埋め剤
クロス用のりは、補修用クロスを貼り付ける際に使用します。補修用の塗料は、貼り付けた後の仕上げに使います。穴埋め剤は、壁紙の穴を埋める際に役立ちます。事前に必要な材料をチェックし、揃えておきましょう。
クロスの種類別の補修方法
クロスには様々な種類がありますので、クロスの種類に応じた補修方法を知っておくと良いでしょう。
ビニールクロス
ビニールクロスは比較的丈夫で補修しやすい壁紙の種類です。小さな傷や破れは、以下の方法で簡単に補修できます。
- 傷周辺を水で湿らせ、マスキングテープで覆う
- 傷に合わせて補修用クロスをカットする
- クロス用のりを塗り、補修用クロスを貼り付ける
- ローラーで十分に押し付ける
- マスキングテープを剥がし、塗料で補修部分を塗装する
この方法を丁寧に行えば、補修跡は目立たなくなります。大きな破損の場合は、壁全面の張り替えを検討する必要があります。
クロスの破れや穴の補修
クロスに破れや穴ができた場合は、以下の方法で対処できます。
- 小さな穴は、クロス用のり、アロンアルファ、重曹などで埋める
- 大きな穴は、リペアプレートとパテを使って補修する
- 破れは、補修用クロスを切り取って貼り付ける
小さな穴は簡単に埋められますが、大きな穴やひび割れの場合は、穴埋め剤やパテで下地を整えてから補修する必要があります。破れは、補修用クロスを切り取って丁寧に貼り付けましょう。
クロスの浮きや継ぎ目の補修方法
クロスが浮いたり、継ぎ目から剥がれてきた場合の補修方法を紹介します。
クロスの浮きの補修
湿気が原因でクロスが浮く場合は、以下の手順で対処できます
- 浮いているクロスをカッターでカットし、剥がす
- 下地をきれいに掃除する
- 下地が乾燥していることを確認する
- 補修用クロスを貼り付ける
- ローラーで十分に押し付ける
浮きが広範囲の場合は、業者に部分的な張り替えを依頼するのがベストです。また、下地がカビで損傷していれば、更に手間がかかる可能性があります。
クロスの継ぎ目の補修
クロスの継ぎ目からはがれてきた場合は、以下の方法で補修できます。
- 継ぎ目をマスキングテープで固定する
- でんぷんノリを継ぎ目に塗る
- へらでクロスを押し付ける
- ローラーで十分に押し付ける
継ぎ目がひどく剥がれている場合は、近くのクロスを一部剥がして同じ作業を行います。必要に応じて充填剤を使い、すき間を埋めることをおすすめします。
DIY補修に適さない場合の対処法
クロスの損傷が広範囲に及ぶ場合や、下地まで損傷している場合はDIY補修が困難です。そのような場合は、プロの業者に依頼するのが賢明な選択肢となります。
リフォーム業者への依頼
クロスの損傷が広範囲で、張り替え工事が必要な場合は、リフォーム業者に依頼しましょう。業者に依頼すれば、以下のようなメリットがあります。
- 高い技術力で美しい仕上がり
- 素材の選択肢が広がる
- 作業後の後片付けが不要
業者に依頼すれば、DIYより綺麗な仕上がりが期待できます。また、クロスの種類や色の選択肢が広がり、後片付けの手間も省けます。ただし、費用がかさむというデメリットもあります。
火災保険の活用
クロスの損傷が火災保険の対象になる場合は、保険金を活用して業者に依頼することをおすすめします。火災保険には、水災や落雷などの自然災害によるクロス損傷もカバーされています。保険金を使えば、自己負担分が軽減されるメリットがあります。
まとめ
クロスの部分補修DIYは、適切な方法と道具があれば、素人でも綺麗に仕上げることができます。小さな傷や破れならDIYで十分対応可能ですし、費用も抑えられるメリットがあります。一方で、広範囲の損傷やクロスの張り替えが必要な場合は、プロの業者に依頼するのが賢明です。火災保険を活用すれば、費用負担を軽減できる場合もあります。お住まいの状況に合わせて、最適な対処法を選びましょう。自分で補修できる範囲はDIYに挑戦し、難しい場合は適切に専門家に相談することが大切です。