住宅ローンが借りれない理由とは?審査に通るための対策ガイド

はじめに

住宅ローンの審査は、金融機関にとって重要な判断基準です。適切な審査を経ずに住宅ローンを貸し出せば、返済リスクが高まり、金融機関に大きな損失が生じかねません。そのため、金融機関は借り手の経済状況や信用力をつぶさに審査し、ローンを組める人かどうかを慎重に判断しています。しかし、借り手側からすれば、些細な理由で審査に通らないケースも少なくありません。今回は、住宅ローンを借りられない理由と対処法について、詳しく解説していきます。

住宅ローンが借りられない主な理由

住宅ローンの審査に通らない理由は様々ですが、大きく分けると以下の4つが主な要因となります。

収入と借入金額のバランスが悪い

金融機関は、借り手の年収に対する返済負担率を慎重に審査します。一般的に、借入後の年収に占める住宅ローンの返済額の割合が25%を超えると、審査に通りにくくなります。年収が少ないにも関わらず、多額の住宅ローンを組もうとすれば、返済負担が重くなり過ぎるためです。
適切な返済負担率を維持するには、年収に見合った住宅ローンの金額を選ぶか、頭金を多めに用意し、借入金額を抑える必要があります。

信用情報に問題がある

過去にクレジットカードやローンの返済遅延、支払い滞納があると、信用情報に大きな影響を及ぼします。金融機関は信用情報を審査の重要な材料としているため、信用情報に問題があれば、住宅ローンの審査に通りにくくなります。
個人信用情報は誰でも確認できるので、不備がないかを必ず事前にチェックしましょう。不備があった場合は速やかに修正し、審査に間に合わせるよう努めましょう。

健康状態に不安がある

金融機関は、借り手の健康状態も重視しています。大きな病気を患っていたり、高齢で健康リスクが高かったりすると、金融機関は完済リスクが高いと判断し、審査を通さない可能性があります。
一般的に、60歳を過ぎると健康面での審査がきつくなります。年齢や健康状態に不安がある人は、ワイド団信やフラット35制度の利用を検討すると良いでしょう。

不動産の担保評価が低い

金融機関は、ローン返済が滞った際の担保として、不動産の担保評価額を重視します。大都市の新築物件なら高い評価がなされますが、地方の中古物件は低く評価されがちです。
物件の価値が低いと判断されれば、審査に通らない可能性が高くなります。購入物件の選定を慎重に行い、担保評価額を上げることが重要です。

借りられない時の対処法

住宅ローンの審査に通らなかった場合、一つの金融機関を変えるだけでなく、以下のような対処法を検討する必要があります。

複数の金融機関に申し込む

住宅ローン審査の基準は金融機関によって異なるため、一つの金融機関で落ちても、別の金融機関なら通る可能性があります。審査に通らなかった理由を良く把握し、都度対策を講じながら、複数の金融機関に申し込むことをおすすめします。
特に地方銀行は、大手金融機関に比べて審査が柔軟な場合があります。幅広く申し込み先を検討しましょう。

借入条件を見直す

審査に通らなかった理由が収入との割合やローン金額の設定にあるのであれば、借入条件の見直しが必要です。頭金の増額や借入金額の抑制、金利変更など、適切な条件設定を心がけましょう。また、親からの贈与や収入合算など、収入の範囲を広げる工夫も検討に値します。

保証人や担保を用意する

信用力に不安がある場合、収入が少ない場合など、保証人を立てて審査に臨むのも一つの手段です。保証人は親族に限らず、収入が安定している第三者でも構いません。さらに、不動産以外の有価物件を担保に含めるなどして、担保力を高めることで、審査を通りやすくなります。

信用情報を改善する

信用情報に問題があり、そのために審査が通らなかった場合、信用情報の改善が欠かせません。まずは過去の債務整理を済ませ、返済履歴をきれいにしておきましょう。
また、他社のクレジットカードを利用したり、少額のカードローンを組んで返済履歴を積むなど、信用力を高める工夫も重要です。

まとめ

住宅ローンの審査に通ることは決して簡単ではありませんが、審査に通らなくても、諦める必要はありません。この記事で紹介した対処法を参考に、適切な対策を立てながら、着実に条件をクリアしていきましょう。
審査に通るためには、収入と借入金額のバランスを保ち、信用情報を改善し、担保力を高めることが何より大切です。一か所の金融機関で通らなくても、諦めずに別の金融機関にも申し込むことをおすすめします。結果が出るまで根気強く取り組み、住宅ローン審査に臨みましょう。